巧い……が、それだけって感じがするなぁ。
 誰にでも書ける内容じゃないし、コンセプト(企画)先行なのは判るけど、「やられた!」感には欠けると思う。

「犯罪ホロスコープ」の題のとおり、と云って良いのか、正座と神話のエピソードが各話の冒頭に配置され、そのエピソードと二重写しになるような事件が語られ、あとはお決まりの「警察が操作→難航→助けて倫太郎~」コース、という6作品を収録。
(そもそも十二星座のエピソードを毎回引っ張ってくるのだって手間だし、事件の背景と神話のエピソードを絡めるってのも手間で、「無駄に手間がかかるわりに見返りのない言葉遊び」1 ってのは誰の話だよって感じです)

 ぶっちゃけた話、一編一編について「凄い!」という印象は受けなかったのですが(トータルとして「無茶な仕事するなぁw」とは思います)、一話選ぶなら「二組の双子同士が互いに結婚して云々」の話かな。斜め読みモードに入ってたこともありますが、引っかかった部分を完スルーしてたんで大事なところで「あら?」って風にはなりました。(良い読者じゃねぇなw

 準シリーズキャラと化している飯田才蔵は、ずうずうしさと茶目っ気を備えた良いキャラだと思います。
 ……で、俺としては「長編で出てくることはあるのかな」というあたりを気にしたいのですがどうよ作者?(見てねぇよw

犯罪ホロスコープ1 六人の女王の問題 (カッパ・ノベルス)

著者/訳者:法月 綸太郎

出版社:光文社( 2008-01-22 )

定価:¥ 880

新書 ( 261 ページ )

ISBN-10 : 4334076661

ISBN-13 : 9784334076665


  1. 作中のライターの仕事を評した地の文(P52) []

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