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Q.G線上の魔王(同メーカーの新作)じゃなくて?
A.ないです。

 erogamescapeで「レビュー数」が多く「平均点」が高い1 ということで元々興味は持っていたところで電撃大王で漫画が始まったので、この機会に押さえておきましょー、という流れ。

(特筆しませんが、文章は癖がなく普通に読み易いです。そこらの駄ラノベとは比べるだけ失礼)

 プレイ直後の感想としては「はー、成程、これは評価が高いのも頷けるなー」だったのですが、いったん咀嚼して冷静に振り返ってみると「……いや待てよ?」という点があまりに多く、そこが評価の難しさなのではないかと思います。

 ……という入り方をした理由ですが。
 この感想を書く前に、“車輪の国、向日葵の少女” 叙述 ( “感想” OR “評価” )でググってみたところ、統計上の評価はかなり高いのに手放しで絶賛してる人が居ないんですよ。
 俺としては「エロゲオタはこの程度のものを絶賛しているのかプゲラ」というスタンスで書く予定だったので全くもって毒気を抜かれたというかw

 感覚レベルでは、何となく察しは付きます。

■以下、本策の構成上のネタバレを含みます、ので、追記で。

 1章は、「1章」といいながら序章あるいはプロローグ的な内容。
 で、2・3章と「個別ヒロインの話」を一人ずつ消化していきます。
 4章は前2章と異なり「個別ヒロインの話」が綺麗に完結せず、中途半端な状態で5章へ雪崩れ込みます。
 で、5章では開始早々に「ちょっとした秘密」が明らかになってプレイヤーが驚くと同時に「4章の後始末~物語全体の結末へ」と一気にストーリーが展開します。

 ……というのを俺の理解によって平易な言葉で表現すると、「4章かけてネタを仕込んで5章冒頭で炸裂させ、読者が驚いているうちに良い話で締める」という状態。
「面白かった、満足」で終わるのならばそれで十分なんですが、それについて何か語ろうとして冷静に振り返ると大ネタ故の粗が目立つ、ということかと思います。

 そもそも論として、5章冒頭のサプライズは必要だったのか? があります。
 まず、純粋にミステリ的に見ると、タイミングが拙いです。確かに(それなりには)驚きましたが、ストーリー的にそこからまた一山あるので、ラストまで行く頃には驚きは冷めてしまっています。同じようなキャラ配置でも、「窮地に追い詰められた状態で突然戦力が湧いて出た」ような感じで(かなりギリギリの説明です)、サプライズをもっと後半にずらすことは可能だったと思います。
 しかし、ミステリ的に見ないとなると、サプライズを仕込む意味が判りません。この一発ネタのために、それ以前の描写あるいは状況に無理が出ています。2・3章ではキャラもストーリーも真っ向から普通に良質と思えたのですが、4・5章もオーソドックスに進めた方が、ストーリーの完成度(破綻のなさ)としては良かった、はずです。

 そこで先の「4章かけてネタを仕込んで5章冒頭で炸裂させ、読者が驚いているうちに良い話で締める」という評価が出てくるのですが。

 ……換言しますよ?
 本作は「上手くやることよりも勝つことを狙った」という点が、最も評価に値する点であろうと思います。
 オーソドックスな「良いもの」の路線であったら、プレイした人が満足して、「知る人ぞ知る名作」として埋もれて行ったのではないでしょうか。
 そうではなく、「良く判らんが、何だか凄い(でも細かく見れば粗もある)」という「思わず何か語りたくなる」内容に仕上げたればこその口コミでの話題の広がり、なのではないかと思います。

 勿論、結果論ですけどね。
(ロジックはいつだって観測の後から出てくるもんです、とか云ってみる)

 G線上の魔王をやるかどうかは判りませんが、比較するのであれば上記のようなことを頭の片隅に置いておいても良いのではないかと思います。

■余談
 もし万が一本作のトリックが最高だとか云ってる奴が居たら直ちに東野圭吾の「ある閉ざされた雪の山荘で」を読むべき。理由は解説しませんw

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  1. 数ベースではクラナド・君望とほぼ同等、Fateの2/3、C†Cの4/5。 []

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