[単行本] 米澤穂信 ≫ 儚い羊たちの祝宴 
2008

オビです。
……ええ、そんなん。
真っ黒w
つい最近別件で「連作短編集」について触れましたが、(これは興を殺がないと判断して書いてしまいますが、)本作は「連作」であって「連作短編集」ではありません。
以上おことわり。
・身内に不幸がありまして
・北の館の罪人
・山荘秘聞
・玉野五十鈴の誉れ
・儚い羊たちの晩餐
の5編を収録。
概ね「凋落の傾向のあるハイソな家柄」の人が中心になりますが、「連作」の「連作」たる所以はそこではありません。
作中ではあまり表に出てきませんが、「バベルの会」なる大学の読書サークルがキーワード。
ハイソな家柄の方々が通う大学なのでイメージ的には学習院みたいなものかと思われますが、大学についてはほぼ全く情報がないので詳細は不明です。
いくつかの話では主人公自身がサークルに所属しますが、別の話ではチョイ役気味に登場した人物からそのサークルの噂話を耳にするだけだったり、……要するにメインではありません。
コロンボのかみさんみたいなもん、と云えばOK? あるいはマクガフィン。(解説必要? マクガフィン)
……ここまで書いたところで、この先を書けないことに気付きましたよ?w
えーと、「バベルの会」は確かにマクガフィン(的なもの)ですが、他方明確な「役割」も持っていて、でそれが最後の作品で語られるため、今ここではちょっと触れられないのですよね。
(じゃあマクガフィンじゃないじゃん、というならそのとおり)
「ラスト一行の衝撃にこだわり抜いた」というだけあって、中々綺麗な「一行」で締めてくれます。
中でも個人的に(ダントツで)一番ツボったのは「玉野五十鈴の誉れ」。「うわw」って声出ちゃいましたよ。
「あれが伏線かーーーーーー!!」と。
黒い黒い。
ま、そうですね、「ボトルネック」「犬はどこだ」あたりの黒米澤が好きなら多分OKです。
戦闘メイドも出るよ!!(山荘秘聞)
著者/訳者:米澤 穂信
出版社:新潮社( 2008-11 )
定価:¥ 1,470
単行本 ( 253 ページ )
ISBN-10 : 4103014725
ISBN-13 : 9784103014720



