本人だったとは全然思わなかったすよ。
とらのあなで見つけて思わず「うぉあ!」と声が出てしまった逸品であり即回収、数日以内に紀伊國屋等でも発見し、「結構普通に入荷してるのかな?」と思った次第。
……いや、これにそんな盛大に反応できる人間が決して多くないことは承知しているけれどもね。(「みーむ」って覚えてる?)
アフタヌーンシーズン増刊にて読切連作という形で4作? 5作? ぐらい描いていたフクヤジョウジこと海野蛍のシリーズ連載作品が、6年間の熟成を経て単行本としてまとまりました。
(一冊にまとまったこと自体が)ぶっちゃけ奇跡みたいなもんであり、是非是非回収しやがれこんこんちきめ、です。漫画好きならとりあえず買っとけ。いや本当に(何が)。
内容について。
判り易く説明すると「90年代後半の『アフタヌーンの四季賞』のイメージ」を地でいく作品といったら75%ぐらい、あとは任意にSFマインドとショタ成分配合でGO!
……判んないね、これじゃ。
ちょっとした記憶違い、「○○なはずなのに××だ、おかしいな」といった場面に出くわした「それぞれの話」の登場人物の前に、自称1万4千歳の「みーむ」が現れて、何やら知った風な口を利きつつ「ヒント」をポツポツと口にし、それを元に「それぞれの話」の登場人物は「より良いような」行動を取る、といったような話が3+1話。(すげー漠然としているな。)
まぁ、良質な漫画には大抵云えることですが、ストーリーの具体的な内容がどうこうではないです。
本作の場合は、コマの割り方/構図の取り方が、筆舌に尽くしがたく良いです。2005年が暮れようという今にして、コマ割りだけでここまで魅せられる他の作家・作品はイメージがわかない。
まぁ、良いから読め。
「映画的な視覚効果」を紙媒体で実践する、具体的なサンプルとしても有用だと思います。(無論作者はそんな大それたこと考えちゃいないでしょうが。)