前回の「『萌え4コマ論』行きます」は、やや釣り(ぇ
「きらら系」と括られる雑誌群があります。
数字としては、雑協ではデータ不明、文教堂ではこんな感じ。
文教堂での売り上げ比と雑協での他誌の数字の比較から推測するに、4万部弱と見ておけば良いかと思います。所詮は外から見た推測ですが。
(エイジとかジェネックスと同程度なので)
(アフタ比1/2と見ると6万部、エース比1/4と見ると2万部で、要するに±2万って幅広いなおいw ジャンプスクエアの7%と見ても4万部前後になるので、いい線いってるとは思いますが)
雑誌で4万部というと、「少なくはないけど凄くもないよね」ぐらいの割と微妙なラインかと思います。

(参照は「銭」1巻。単行本との絡みについては各自その目で確認するんだ)
4万刷りの3万売りでざっくり試算したら、きらら一冊100万~200万の赤というこれまた「ありそうな」数字が出てきたんですが、さて?(原稿料を安く試算するとトントンかも)
……部数の話は置いといて、先へ進めます。
これら以外の4コマ誌事情にあまり詳しくないのですが、読者層の被るオタ向け他誌と比較したときの特徴として
・一冊に沢山載っている≒一作あたりのページ数が少ない
・基本的に「続き物」ではないので途中から入る時の敷居が低い
ことが挙げられるかと思います。(4万というのはその「成果」と云って良いのかも知れない)
だから敷居が低くて良いんだ、みたいな単純な話ではなくね。(萌え4コマ雑誌が築いてきた屍山血河を想起されたい)(説明略)(略かよ
雑誌の創刊から最初の単行本が出るまで14ヶ月、その後もしばらくは隔月での刊行、単行本が毎月刊行されるようになったのは23ヶ月目からです。(これが2004年3月、それ以前に刊行されていたのはトリコロ・てんちょおのワタナベさん・1年777組・ねこきっさの4作)
つまり、出版社側ではざっくり2年は雑誌の負担を被り続けねばならない。(≒2年被り続けられる程度に雑誌の負担を抑えなければならない≒「原稿料安くてトントン」かも)
軌道に乗せるまで編集部よく頑張った(感動した!)、て話になるんでしょうけど。
ここまで前置き(長ぇ
30作品×3誌で「きらら系」を形成した現在の視点からは、「多品種少量生産」は利点の多い仕組みである、とは云えると思います。
■「作者」の観点
(これは全くのド偏見ですが)作者側への負担が少ない、という点が意外と大きいように思います。
「4コマを月産6ページ」「ストーリーを月産18ページ」で比較してみると、4コマはネタ出しが大変だとしても、物理的な原稿の量が3倍違うのは大きい。学生や社会人を兼業していても連載を回せるボーダーラインがその間にある、と見ています。
(専業作家が連載を一本増やすという条件でも負担は同じですが、こちらはページ数が少ないことのデメリットを受けやすい)
余力があれば、本来の掲載誌以外にゲストで読切描いても良いですね。
■「雑誌」の観点
作品数が多いと一作品が休載しても穴が相対的に小さい、という点もメリット。コミックハイでひとひらが休載したら、とか、ジェネックスでブラックラグーンが休載したら、レベルの大穴は空きにくい。
勿論「その作品」のコアな読者にとっては「大穴」には変わりないのですが、作品数の分だけ「コアな読者」も居ると考えればやはり作品数が多いことはメリットとして働きます。
上記の裏返しで、新人の登用もし易い、んだと思います。ここ自信ないですけど。
少なくとも「突然変異か何かの間違いでキチガイじみた怪作(褒め言葉)が登場してしまう」ということは時々あります。
(原稿料を安く上げる観点からも新人が増えるのは道理なんですが、の割にあんまり多くない気はします)
……ちょっと触れましたが「作品数の分だけ『コアな読者』も居る」のですよ、やはり。
てことで、「他は全然知らないけど○○が見たいから読む」みたいな取っ掛かりが得やすい。
もしそこで「実は△△も結構面白い」と思ったら他誌まで波及するかもしれない。この期待値は作品数が多いほうが有利に働くでしょう。
前後しますが、90作品掲載として連載が60作品として12で割ると月5作単行本が出るとして(やや嘘です)、「どれをいつ出すか」という点でもある程度自由が利くのも利点といえば利点。(些事ですが)
ここまで「萌え4コマ商売」の解説。(解説になってない?
ここからフォワードの話。
コンテンツ商売なんだから商材が多いのは基本的に良いことです。
で、数少ない(かつそれなりに重大な)デメリットが「単行本のページが中々溜まらない」です。(KRコミックスの単価が高いのは、利益/連載期間で考えたときの母数の大きさをカバーするというのもあるのかな、とこれを書きながら思いつきました)
「そこそこ人気を獲得したタイトルについてはストーリー漫画で30ページぐらい一気に原稿を確保したい、そうすれば単行本サイクルの遅さがカバーできるし作者/読者ともに『4コマではやり難い話』が描けて(読めて)三方一両損」(損しちゃダメだ)
というのがフォワードの担う役割なのかと創刊当時からずーっと思っているのですが、現状そうじゃないんですよね。それっぽかったのはうぃずりず番外編ぐらい。数字が悪かった(期待したほどでもなかった)のかなぁ?
きらら系各誌で人気を得た人の新作ストーリー、ってんならまだ理解できるのですが、新人が平然と出てくるし。いや面白いのも少なくないんだけどね? きららの名前を冠する意味なくね? ……とか思っているうちにコミックエールとか出てきて「やっぱ住み分けるんならきらら系各誌との連携を強化したほうがいいんじゃね?」と。
■何が云いたいか
・天より高くは嫌いじゃないが、からハニが落ちてるとガックリくるんでどうにかしてくれ。
(嫌いになればいいじゃない?)
(なろうとしたさ! でも無理なんだよ!)
(……少し頭冷やそうか)
(全然違う話がまだあったんだけどこれはまた別の機会に……)
4コマで同人やってる立場の人間から一言言うと、
ページ辺りの原稿労力に関して、
ストーリー物では1Pに8コマっていうのはそうそう見ないんですよね。
なので、単純にページ数比較ってのは単純に3倍にはならないんじゃないかと。
絵そのものの書き込み具合(という表現で伝わるかしら?)も人によって違うし、
例えば冨樫の8ページとSASAYUKIの4ページでどっちが労力使ってるかって考えると、
やっぱりページ数ってのはそこまで労力の差にはならないんじゃないでしょうか。
あと、4コマずつきっちり落としていくのも結構キツイです。
落とさない作風の人も勿論いますが。
冨樫は極北を飛び越えて特異点なので比較対象としては不適かと。
単純に1/3ではないというのはそのとおりで、
ページあたり労力としては4コマの方が「重い」とは思います。
同じ原稿料なら4コマの方が密度が濃いというか。
が、もう十分長いのにそんな話も詰め込んだら
より一掃論旨が混乱するので割愛しました。
# 週刊誌の4コマ連載があまり多くないのは
# 作画負担よりネタ出し負担が追いつかないからかな、とは思います。
# 「萌え4コマ」の特徴はこの辺にもあると思いますが話がそこまで逝ってませんw(ぁぅ
> 30作品×3誌で「きらら系」を形成した現在の視点からは、「多品種少量生産」は利点の多い仕組みである、とは云えると思います。
このくだりについては「きらら」だけでなく「4コマ誌グループ」に汎化できると思います。7誌あるまんがタイムグループでも,1誌あたり30作品は掲載されてますし,きららグループよりも雑誌数が多いため作品の使いまわしもしやすい。新人についてもここ1年の芳は力を入れ始めてきてます。
フォワードについては「創作同人界隈から逸材を拾ってきたけど4コマはあまり描けなさそうだからストーリー誌作ってそこにぶち込んじゃえ」という流れで作られたものだとたった今妄想しました。じょ,冗談だからねっ!
>このくだりについては「きらら」だけでなく「4コマ誌グループ」に汎化できると思います。
出来るんだろうな、という気はしていましたが
・俺があんまり詳しくない(&読者もあんまり被らなそう)
・比較対象として散漫になる
ということで除外しました。
他意なんかないわよ、そのぐらい察しなさいよバカ!!