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2007年12月29日

時間があったので漫画喫茶へ行ってきた。

 福本伸行の天だけを読みに行ったのに無かったので(10巻以降だけあってもなぁ)、代わりにアカギを1~18巻まで読んできました。脇目も振らず黙々と5時間w
 数年前にどうやら11巻まで読んだことがあるらしく11巻の引きには見覚えがありましたが(その時も漫画喫茶)、……というか今でも平然と鷲巣麻雀やってることに軽く驚きました。

 ……というあたりが話の枕になります。
 本日のお題は「長期連載漫画の二類型」。
「ジャンプでは人気が出た作品でも無駄に引き伸ばされて最後は必ずグダグダな終わり方になる」ってな物言いを見かけることが時々ありますが、まぁそんなような話です。


 まずは結論。
 長期連載には大別して二種類あります。その1が「エピソード積み重ね型」、その2が「ストーリー微分型」です(命名は適当)。で、「引き伸ばされたせいで終わり方がグダグダになる」のは概ね前者です。

 ……命名の時点で論旨が読めそうですが、以下説明。

「積み重ね型」というのは筆頭が例えばドラゴンボール。今のジャンプ連載ではブリーチかな。「キャラ(多くは主人公)の行動原理がエピソード単位で決定される」作品がこちらになります。
 A編が終わったらB編、その次はC編、と連載期間が長期化し&新キャラがどんどん増えるにつれて、キャラや話の整合性を保つのが辛くなり、あるいは話を駆動する「行動原理」を維持するのが難しくなってきます。
 それでもD編、E編、と話を続けること自体は難しくないのですが、そうなってくるともう抜け殻・惰性、そういった状況に陥るのは時間の問題、ということです。

 困ったことにこのタイプ、作ってる方が「エピソードの終わらせ方」自体は心得ていても「作品全体の終わらせ方」には疎いことがしばしばあるようです。ひょっとしたら、そもそも作品の終わらせ方を意識していないのでどっちみちグダグダで終わる、のかも知れません。(意味のない仮定ですが)

「微分型」は、ワンピースやNARUTOがそう。ちょっと古くなるとダイの大冒険とかサザンアイズ(特に4部)、そして冒頭で触れたアカギも確実にこっち。
 一見すると「A編が終わったらB編、その次はC編」というエピソードの組み立ては「積み重ね型」と同じに見えますが、最終的なゴールがかなり早い段階から見えているのがポイントです。
 こういうスタイルだと、最終的に当初考えていたようなエンディングで締めることが容易なのですね。(というかおそらくこういうスタイルでないと「当初考えていたようなエンディング」で締めるのは無理です)
 途中のエピソードが増えると水増し・引き伸ばしの印象が強くなりやすいですが、そこそこ以上の描き手であれば、(a)「水増しエピソードを伏線として再利用」、(b)「瞬間瞬間の描写が濃密、という方向へ切り替える」等により、悪印象を与えずにエピソードを増やすことは行えているように思います。

 余談ですが、「微分型」で「ちゃんと終わった」話をそれでも無理やり続行した例としてはヒカルの碁を挙げておきましょう。あれほどの蛇足はそうそうお目にかかれるものではないですよ。(描いてる人の馬力で一線級の水準を貫き通したのは見事ですが、それでも)


 以上、「長期連載作品を見るときは、『ところでこの話って何がどうなったら完了なんだっけ?』という意識で見てみるとちょっと面白いかもね」という話でした。
 特にオチはない。

「時間があったので漫画喫茶へ行ってきた。」には、まだコメントはないです……。

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